フルラ ショルダースターの製品_ジャマン・ピュエッシュ セール フルラ ショルダー格安2013,フルラ ショルダーレビュー


2015-02-05 16:20    フルラ ショルダー
「平気よ。ノートはもうわたしの部屋にはないから」 「ないって、どういうこと? 誰かに預けたの?」 「訊かないで。お姉ちゃんに言えば、お兄さんに伝わるもの」 「ねえ、和子。告発は成功したも同じじゃない。日東新報は取材を進めてるんだから。あんたがやったことが無駄になることはないわよ。だから、いまわたしたちが考えなきゃならないのは、自分たちの身を守ることよ。わたしはあんたにもうちの人にも、厄介事《やつかいごと》が起きてほしくないのよ。告発したって疑われても、何の得にもならないでしょう。自分からすすんで立場をわるくすることはないわ」 「だからどうしろって言うの?」 「ノートを始末してしまうことよ。ノートさえ出てこなきゃ、あんたが告発したってことは誰にもわからないし、もちろんうちの人がそういうノートを書いてたってことも知られる心配がないでしょう?」 「それはそうだけど、他の考え方もあるわ」 「他の考えってどういうこと?」 「ノートを書いたのはお兄さんだけど、それを使って告発したのはわたしよ。そのノートが会社にも堀越ってやくざの手にも渡らない限り、わたしもお兄さんも安全だわ。ノートは会社を吹っとばす爆弾であると同時に、こうなったらわたしとお兄さんを守ってくれる強力な武器でもあるでしょう。その武器を処分するのは、かえって危険だわ」 「そりゃそうだけど、それならあんたとうちの人は手をつなげるわよね。だったらノートをうちの人に返して安心させてやってくれてもいいでしょう?」 「そうしたいわよ、わたしだって。だけど、悪いけどわたし、このことではお兄さんが告発したわたしと同じ立場に立ってくれるとは思えないの」 「信用してやってよ。わたしの夫なのよ」 「ノートがマスコミに渡りさえしなきゃいいんでしょう。それから、ノートを書いたのがお兄さんだってことが会社にわかりさえしなければ。それならだいじょうぶよ。安心していいわ」 「誰に預けたの? ノートは。長峰さん?」 「ばかねえ。長峰さんにそんなもの預けるわけないでしょう。銀行よ。銀行の貸金庫」 「貸金庫なんて持ってたの? あんた」 「わたしだって、ほんのちょっぴりだけど財産があるわ。定期預金とか、株券とか。一人暮しで不用心だから、貸金庫を借りてるの」 「そう。銀行の貸金庫なら安心だわね」