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null「そのときは着服させるという手もあるわ」 「なるほどね……」  野々山は笑って言った。いくらか皮肉な笑いになった。 「ところで、早苗のいる円卓という店には、内藤はよく行くのかい?」 「しょっちゅうということじゃないらしいわ。でも、月に一度ぐらいは行ってるって話なの。とにかくやってみて」  友美はいとも気軽な調子でそう言った。 「やるしかないよな、ここまで仕組まれたんじゃあ」  野々山は苦笑いした。   11  円卓は銀座の七丁目のビルの八階にある。高級クラブらしく、落着いた雰囲気の店だった。  野々山は鹿取と友美に計画を打明けられた夜から、円卓通いをはじめた。  といっても、日参することは避けた。野々山のような若い客が、自前で毎晩通えるような店ではない。妙な勘ぐりを避けるために、彼は二、三日おきに円卓に通うようにした。  三回目に行ったとき、はじめて早苗が横についた。  友美の言ったとおり、早苗は小柄で骨の細い感じの体つきに見えた。いくらか奥目がちの眸が明るい。頬骨が丸く目立ち、頬はうすいが、それが欠点にはならず、彫りの深い印象を与える。上唇がわずかにめくれたようになっている。それがどうかするといたずらっぽく、コケティッシュな感じに見えるのだ。  野々山は円卓では自分の職業を、フリーの映画プロデューサーというふうにふれこんでいた。  はじめて早苗が席についた日、野々山は店がはねた後の食事に彼女を誘った。早苗はよろこんだ。