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2015-02-04 22:48    ミュウミュウ財布リボン新作
「そんなこと言ってるわけじゃねぇよ」  太い眉の下から、じろりとマリナを睨《にら》む。 「こっちは、船に何人乗ってるか計算して、水やら食料やらを積み込んでるんだ。そりゃ多少の余裕はみちゃいるが、長い航海だ、なにが起きるかわかったもんじゃねぇ。無風が十日続くことだってあるし、嵐で船が航路からはずれて、どえらく遠くに流されることだってある。そうなったら、増えた人数ぶんだけ水や食料が足りなくなるんだ。つまり、嬢さんらがふたり増えたぶん、全員が飢えることになるかもしれねぇんだよ」  船長の言葉にマリナは顔をこわばらせ、俯いた。膝に置いた手が、ドレスをきつく握りしめる。 「わたくし、失礼なことを言いましたわ」  俯いたまま謝ったマリナは、けれどすぐに顔をあげ、まっすぐ船長を見つめた。 「でもわたくし、どうしてもハイランドへ行きたいのです。お願いです、わたくしを降ろさないでください。わたくし、なんだってします。お料理だってお掃除だって、できることはなんでもしますから」  船長は喉の奥で低く唸《うな》り、腕を組んで椅子の背にもたれかかった。  マリナの真剣さは、ケアルにもわかった。蝶よ花よと育てられた彼女が、二日間とはいえあのひどい船倉に隠れていたこと自体、その覚悟の強さははっきりしている。  ただわからないのは、なぜそうまでしてハイランドへ行きたいのかだ。たとえば父親と喧嘩でもして、家出を決意したとしても、その行き先がなにもハイランドでなければいけない理由があるとは思えない。故郷がどんなところであるか、マリナにせがまれて何度か語ったことはあるが、まさかそれで彼女がハイランドに憧《あこが》れを抱くようになったとでもいうのだろうか? 「——ひとつ、訊いてもいいですか?」  遠慮がちに申し出ると、全員の視線がケアルに集まった。船長とマリナが目顔で、どうぞと促す。 「マリナさん、なぜそこまでしてハイランドへ行きたいのですか?」  瞬間マリナは、物陰からいきなり何者かに殴りかかって来られたような顔をして、ケアルを見つめた。続いてその白いなめらかな頬が、朱色に染まっていく。  なにか無礼な物言いをしただろうか、とケアルが考えたとき、ふいに船長がぷっと吹き出した。 「おいおい、兄さん。そりゃちょっと、ないんじゃねぇか?」 「なにがですか?」  なぜ笑われたかわからず、首をひねって訊ねる。