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 クスタンガのものがすべてそうであるように、その仏焔苞も固く冷たい感触でありながらからだにはやさしかった。  だから、チャムは眠るつもりだった。  それでも、仏焔苞から直接出ている茎がグングンと伸びているのを、チャムは感じていた。  頭上には、まるで翼のように葉が左右にひろがっており、花序《かじょ》軸から伸びたつり糸のような糸は前方に大きく伸び、茎全体がむかうべき方向をさぐるアンテナのようにうごめいていた。 『どうしたのよ! どうしたの!? あたしは、もう寝ていたいんだよ。疲れているんだよ。おばあちゃん……!』  叫んでみても、チャムの声を受けとめてくれそうなもの、たとえば、モアイとかジャコバ・アオンとか、エ・フェラリオのお姉さんたちは見えなかった。  チャムの視界を占めているのは、空間だろうか……。  オーラ・ロードではない。  雲につつまれているようにも感じられる空間。しかし、その実感はとぼしい。  たとえていえば、夢と知りつつ夢をみているとき、夢のなかでは広いイメージの空間にいながら、自分は本当は布団のなかにいるのだとわかっている——そういう感じであった。  しかし、周囲はながれていた。  力いっぱい飛んでいるときのようなスピード感があるのだ。  チャムを乗せたウラシマソウの先端のアンテナが、くるっとチャムの方に縮むのがわかった。生《なま》ものが乾燥してそりかえるのによく似ていた。  それにあわせて、翼のようにひろがっている葉もそりかえった。  と、チャムを包んでいたはずの仏焔苞までが、外にむかってそりかえって、チャムは外にはじきだされそうになった。 「あっ……あ——っ!」  チャムは、思わず叫び声をあげた。落下する恐怖に襲われたのだ。  ザーッ!
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