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2015-02-01 02:03    ミュウミュウ 偽物 財布
 九時、石射東亜局長は東京駅に行って、週末休養先の鵠沼から上京した広田外相を迎えた。 「本日の閣議で動員案が提出されるらしいが、是非食い止めて頂きたい。この際、中国側を刺戟する事は絶対禁物ですから」〈石射同右書239〉  石射局長が、軍務局からも要請があったとつけ加えると、広田は頷いた。  九時五十二分、閑院参謀総長は天皇のお召しで葉山に伺候するため、東京駅を発った。  十一時半、首相官邸で賀屋蔵相を加えた五相会議が開かれ、杉山陸相は、「五千五百名の天津軍と平津地方に於けるわが居留民を皆殺しにするに忍びずとして、たって出兵を懇請」した。これに対して米内海相は、「諸般の情勢を観察するとき、陸軍の出兵は全面的な対中国作戦の動機となるであろう」と反対意見を述べた。杉山陸相は、「出兵の声明だけで、中国軍の謝罪と将来の保障は確保できる」と極めて楽観的だったが、米内は「(派兵により)事件が拡大することは火を見るより明らか……その余波は一ないし二カ月にして華中に及ぶであろう」〈米内覚書15〉と懸念していた。上海には海軍の特別陸戦隊二千四百が駐屯しており、陸軍が華北に出兵して戦火が上海に飛火すれば、海軍も全面的に戦争に巻き込まれる。  結局、五相会議は、「あくまで事件不拡大・現地解決を強調する」、「動員後も派兵する必要がなくなったならば、ただちにこれを中止させる」〈同15〉などと確認したうえで、「渋々ながら派兵に同意」した。続いて午後二時からの閣議で、陸軍省の派兵案が承認され、近衛首相は天皇の裁可を得るために葉山に向かった。  この日の昼近く、葉山では閑院総長が天皇に拝謁していた。 「もしソヴィエトが後から立ったら、どうするか」  参謀本部では、欧米諸国とくにソ連の参戦を誘発しないと判断して、華北出兵を決めている。 「陸軍では立たんと思っております」  天皇はひどく不満気な面持で、重ねて反問した。 「それは陸軍の独断であって、もし万一ソヴィエトが立ったらどうするか」〈原田6─30〉  閑院総長は即答できない。致し方ございません、と奉答するばかりで、天皇はますます不満をつのらせた。  夕方四時すぎ、葉山御用邸に着いた近衛首相は、直ちに拝謁して、「出先軍一部の転用と共に内地動員三個師団基幹、予算三億円」の出兵案を上奏し、裁可を得た。  近衛が退下すると、湯浅内府が昼の閑院総長拝謁の模様を伝えた。天皇が華北出兵に反対なのは明白だ。近衛は天皇に上奏したと同じ主旨を湯浅に話した。 「もしこの際派兵に反対して陸軍の希望を容れない場合には、陸軍大臣は職を辞めなければならん。従って内閣も辞めなければならん。結局自分が辞めても誰かがまたこの地位に立たなければならないのであるし、とても軍を抑えて行く人はあるまいから、自分が責をとってこれに当るよりしようがあるまい」  湯浅が翌日原田に語ったところでは、近衛はこの時「非常に悲壮な決心」だったというが、近衛は、「軍を抑えて行く」決心をしたわけでなく、全面戦争突入のおそれのある派兵を閣議決定したことで気が高ぶっていたのだろう。  天皇の裁可をまって、六時二十四分、政府は出兵を声明した。