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2015-01-31 02:13    プラダ長財布人気ランキング
 俺がなにを見ているのか気になったらしい。栞子さんもスクールバッグの方を振り返る。別に大したものではないのだが。 「いえ……あ、あのバッグについてるサルみたいなの、なんていうんでしたっけ」  動揺していたせいか、頭に浮かんだことをそのまま口に出していた。彼女の興味もそちらに移ったようで、眼鏡のフレームに指を添えてバッグへ向けて目を細める。 「あ、あの、茶色いのですよね……お正月、妹がここで見ていたDVDに出てきた気がします。確か……」  はっきり思い出せないらしい。こういう反応は新鮮だった。考えてみれば彼女の知識は主に本に関係したことだ。文章でないものには、抜群の記憶力も発揮されないのかもしれない。  いきなり襖が開いて、再び篠川文香が現れた。制服からジャージに着替えている。 「ごめんごめん、バッグ忘れてて……あ、ほんとごめん」  膝を突き合わせている俺たちに気付くと、大げさに顔を背けて目を閉じた。別に見てはいけないことなどやっていないのだが。 「もう邪魔しないから安心して。どうぞごゆっくり……」  旅館の仲居のようなことを言い残し、バッグを抱えて襖を閉めようとする。 「あっ、文ちゃん、待って!」  姉が構わずに呼び止める。ほとんど閉まりかけていた襖が半分ほど開いた。 「そのバッグについてる茶色いおサルさんみたいなの、なんていう名前?」  文香は自分のバッグを上から覗きこんで、例のキャラクターをつまみあげた。小さな犬の人形も同じキーホルダーについている。どうやらセットになっているらしい。 「ひょっとしてこれのこと? チェブラーシカっていって、ロシアかどっかの人形アニメ? の主人公」  チェブラーシカ。言われてみれば聞いたことがあるような。 「奈緒ちゃんからDVD借りたんだ。すっごい昔の映画なんだけど、すっごくよかったよ。可愛いんだけどなんか寂しい感じで。その新作が今公開されてて……この前、奈緒ちゃんと観に行ったんだ」  ようやく納得がいった。この前、小菅奈緒がチェブラーシカのパスケースを持っていたのはファンだからだ。二人でその新作というのを観に行くところだったのだろう。